「口臭がする」、「口の中がネバネバする」、
「歯茎から出血する」、「歯がグラグラする」、「膿がでる」…などのお悩みも、
実は歯周病のサインということがあります。
初期の歯周病に関しては自覚症状がなく静かに進行しています。
できるだけ早期の診断により、歯周病を防ぐことが大切です
Point
1人1人適した治療を行うため、歯周ポケット診査・レントゲン撮影を行い治療内容を考えます。
ブラッシング方法の改善や歯石除去で治すことができます。
ただし、歯周病の進行状況によっては悪くなった歯ぐきを切り取ったり、歯の支えを入れたりする外科的治療が必要な場合もあります。
歯の保存が不可能と判断した場合は抜歯することもありますが、再生療法などの高度な外科的治療を行うことで、歯を抜かずに治療することも可能です。
再発防止には患者さん自身のよる歯垢(プラーク)のコントロールだけではなく、定期的に検診を受け、歯のメンテナンスが重要です。
歯周病の治療は歯科医院と患者さんとの2人3脚です。
近年、位相差顕微鏡による検査や歯周病菌のDNA検査で歯周病菌の種類や数を把握することが可能になりました。
さらに歯周病菌に効果的な薬や歯磨剤でお口の中を除菌できるようなりました。
【歯周内科治療のステップ】
お口の中から採取した歯垢から、位相差顕微鏡と呼ばれる特殊な顕微鏡を使い、歯周病菌が多いのか、歯周病菌の住処となるカビ菌が多いのか、あるいは非常にきれいなのかを確認することで、今はどういう状態なのか、これからどういう状態になっていくのか判断します。
人のお口の中には、約900種類の細菌が住んでいると言われています。
この検査で歯周病の原因菌の中で最も悪玉菌であると言われている5菌種を数値化しリスクを知ることでき、診断がしやすくなりました。
【5菌種とは】
この5つの内、顕微鏡で確認できるのはT.d.菌のみです。
他の菌は非常に小さい菌なので顕微鏡では判別できません。
そのために歯周病菌のDNA検査が必要になるのです。
専用の検査キットを歯周ポケット内に挿入して菌を抽出します。
紙製のやわらかい素材なので痛みはありません。